研究課題/領域番号 |
25463001
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研究機関 | 鶴見大学 |
研究代表者 |
重本 修伺 鶴見大学, 歯学部, 臨床教授 (20294704)
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研究分担者 |
松香 芳三 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (90243477)
大倉 一夫 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 講師 (70304540)
田島 登誉子 徳島大学, 大学病院, 助教 (80335801)
野口 直人 徳島大学, 大学病院, 助教 (80564286)
鈴木 善貴 徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (40581393)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 睡眠時ブラキシズム / 顎運動 / 咬合接触 / 可視化 |
研究実績の概要 |
1)口腔内センサ方式6自由度顎運動測定器試作器の改良:口腔外センサ方式顎運動測定器の商用試作器(株式会社松風との共同開発)のセンサを口腔内センサに変更して睡眠研究に用いるため試作器の現状での性能評価(口腔外センサを用いて)を行い咬頭嵌合位付近で相対誤差約10µm,絶対誤差約1%を実現できた。 2)睡眠研究で簡便に使用できる咬合可視化技術の確立:平成23 年度JST FS ステージ探索タイプの助成を受けて独自に開発した咬合可視化技術(特願2012-212166)がJST外国出願支援に採択(2015.1.16)され現在移行手続き中である。また、CTデータと顎運動データの重ね合わせ技術についても完成(特許出願予定)でき頭蓋骨、下顎骨、歯列を顎運動と連動させることが可能となった。 3)臨床応用のための睡眠時ブラキシズムの診断法の開発:睡眠ブラキシズム発現時の顎運動について:睡眠ブラキシズム発現時の顎運動を解析するとともに携帯型のブラキシズム検出装置(筋電)を用いることで覚醒時ブラキシズムとの比較を行い睡眠ブラキシズムの特徴を明らかした。 4)成果報告:上記研究成果の一部成果を論文(英文1)発表するとともに関連学会(国際学会4題、国内学会12題)で報告した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
顎運動測定器に関しては口腔内センサが完成していないが測定器本体は所用性能をほぼ実現できている。また咬合可視化技術については、外国出願支援に採択されるとともに歯列だけでなく頭蓋骨と下顎骨全体を顎運動と連動させる技術を完成でき計画以上に進展した。睡眠時ブラキシズムの診断法については、携帯型の顎運動診断装置も用いて昼間のブラキシズムとの比較を行うなど計画どおりに進展している。
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今後の研究の推進方策 |
睡眠時顎運動測定器、咬合可視化技術ともに基本的な技術はほぼ完成できた。口腔内センサの開発を行い、システム化を進め被験者に応用することで、より有効な睡眠時ブラキシズムの診断法の開発につなげる。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究期間内に本研究課題の目標を確実に達成するために、本年度は徳島大学を研究休職し鶴見大学歯学部(非常勤 臨床教授)で顎運動測定器と咬合可視化技術の開発研究に専念した。そのため消耗品、謝金(被験者、研究補助)等の支出がなく旅費(学会発表、学会参加、他大学の実験施設利用のための旅費および企業および他大学との研究打ち合わせ)のみの使用となった。
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次年度使用額の使用計画 |
先にも述べたように本研究を完成するうえで必要な顎運動測定器、咬合可視化技術はほぼ完成できており、次年度に口腔内センサの開発とシステム化のための経費および成果発表として学会出張旅費と論文投稿の経費として使用を計画している。
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