睡眠時ブラキシズム(SB)の臨床診断基準の妥当性を検証することを目的に,SBリスク因子や関連疾患のない被験者を対象として,SB 筋活動をtonicとphasicとに分類し,各臨床徴候との関連性を検討した. その結果,睡眠同伴者の指摘はgrindingを反映すると考えられる歯ぎしり音を伴うphasicな活動と,咬耗はphasicな活動と関連づけられ,さらに,起床時の咀嚼筋疲労感は,clenchingを反映すると考えられるtonicな活動と関連づけられた.すなわち,異なるSB episodeが各臨床診断基準に反映していることが示唆された.
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