ジルコニア接着システムを改良しその接着機構を明らかにすることを目的とした。試作ジルコニアプライマーはテトラ-n-プロポキシジルコニウムと水を,シランプライマーはγ-MPSと塩酸を用いた。試作ジルコニウムプライマーを過酸化水素水で酸化したZr表面に塗布した後シランプライマーを作用させレジンセメントを接着した。接着強さの測定とXRP分析を行った。10μLのジルコニウムアルコキシドと13μLの水から成る試作ジルコニウムプライマーを10%以上の過酸化水素水で酸化したZr面に作用させた場合,8.2MPaの最大接着強さを示し新しいジルコニア接着システムは従来のセラミックプライマーより高い接着強さを示した。
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