研究課題/領域番号 |
25463051
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
MUNAR M・L 九州大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (50432919)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | アパタイトセメント / アテロコラーゲン / 粘着性 / 骨 |
研究実績の概要 |
粘着性を制御する因子として、アテロコラーゲンの由来(動物種)、濃度が重要であると予想されたため、これらの条件が粘着性に与える影響を調査した。粉末部は前年度作製したものを使用した。粉末とアテロコラーゲンの第二リン酸ナトリウム水溶液を調製した。 この溶液と粉末を練和し、セメントを硬化させた。二枚のガラス板でこのセメントを挟み、万能試験機にて二枚のガラス板を剥離するのに必要な力を測定した。アテロコラーゲン濃度が増加するに伴い、接着強度が増加する傾向が認められたが、大きな増加ではなかった。一方、アテロコラーゲンの動物種により、接着強度が変化することが分かった。動物種により、分子量、酸解離定数、アミノ酸残基の違いが認められるが、接着強度とこれらの因子の間に明確な相関は認められなかった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
粘着性を持つアパタイトセメント作製できたが、粘着性が十分でない。細胞評価ができていない。
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今後の研究の推進方策 |
セメント上での細胞応答の評価を行う予定である。骨髄由来間葉系幹細胞を用いて、細胞増殖、分化を評価する。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた細胞実験ができなかったため。
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次年度使用額の使用計画 |
細胞実験に必要な動物、分子生物試薬に充てる。
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