研究課題
基盤研究(C)
頭頸部への射線照射後の唾液分泌低下と、唾液腺腺房細胞の水チャネルであるアクアポリン5との関係を、ラットとマウスで検討した。15グレイの1回照射により、1か月後には唾液分泌量は低下し、2か月後にも低下したままであった。耳下腺組織を観察すると、腺房細胞のなかには異常な大型の核を持つ細胞が認められたものの、アクアポリン5については、発現量も細胞内分布も大きな変化は認められなかった。また、照射前にピロカルピンを投与しても唾液分泌低下を劇的に抑えることはできなかった。
口腔外科学