研究課題/領域番号 |
25463083
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
石濱 孝二 大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (30432454)
|
研究分担者 |
山西 整 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 招へい教員 (20397780)
原田 丈司 大阪大学, 歯学研究科(研究院), 招へい教員 (00403030)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 神経回路 / 哺乳 |
研究概要 |
新生児、乳幼児における哺乳障害、摂食障害の治療は難渋することが多く、その治療法は世界中で様々な手法で試みられており注目されているが、原因については未だ不明な点が残されたままである。本研究は、哺乳運動を形成する中枢での神経回路網の発生に着目し、1)胎児期の神経回路網形成過程における顎運動とその筋感覚情報入力の意義、2)同神経回路網形成におけるシナプス可塑性に焦点を絞り、研究を進める。本研究では、組織学的、生理学的、行動学的手法を用いて多角的に検討し、新生児期の哺乳障害の原因に胎児期の顎運動不全が一因であることを実験的に明らかにし、その治療法の臨床応用を目指すことを目標としている。 生後ラットのNMDA受容体サブユニットの構成比率や経時的変化は各種抗体を用いた免疫染色を用いた組織学的研究で既に報告されている。また、シナプス関連タンパクの一種で情報伝達の多いシナプスにおいてシナプス後膜の興奮性受容体(NMDA受容体、AMPA受容体)のアンカープロテインであるPSD95の発現が確認された。PSD95陽性ニューロンは三叉神経運動核内側の三叉神経周囲核に最も早く観察された。三叉神経運動ニューロンではP21で認められた。現在、NMDA受容体サブユニットで必須のサブユニットであるNR1とPSD95の二重染色、および三叉神経運動核における運動ニューロンのPSD95陽性率について、生後の経日的変化を解析している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
電気刺激による感覚情報入力の影響について研究がすすんでいないため、おおむね順調と評価した。
|
今後の研究の推進方策 |
今年度に電気刺激による感覚情報入力の影響を評価するのと同時に薬物刺激による影響についても研究をすすめる。
|
次年度の研究費の使用計画 |
電気刺激による感覚情報入力の影響について研究が進んでいなかったため次年度使用額が生じた。 遊離脳幹標本作成し、電気刺激を行うための物品費に次年度使用額を割り当てる。
|