PSD-95は、興奮性シナプス後肥厚部における主な足場タンパクであり、シナプスにおける情報伝達の頻度に応じてNMDA受容体と結合し、情報伝達の効率化に働きシナプス可塑性への関与が示唆されている。発育中のラット脳幹における運動ニューロンで、哺乳や咀嚼といったリズミカルな顎運動の形成に重要であるNMDA受容体の局在と情報伝達の多いシナプスであることが分かるPSD-95の経日的分布について解析した。哺乳運動の時期は三叉神経運動核開口筋領域、顔面神経、舌下神経で陽性率が高く、咀嚼運動の時期になると三叉神経運動核閉口筋領域が高くなることが分かった。
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