研究課題
1)幹細胞を多く含むがん細胞集団と腫瘍血管内皮(TEC)との相互作用解析(薬剤抵抗性)をおこなった. がん細胞へのTEC培養上清(TEC-CM)の処理を行い,がん幹細胞性集団の生存シグナルAktやNF-kBの活性化がおこることがわかった.現在TEC由来分子の同定を試みている.2)がん幹細胞性集団とTECとの相互作用解析(足場非依存性)を解析した.幹細胞集団の多い高転移性腫瘍組織から分離したTECと,幹細胞性の少ない低転移性腫瘍組織から分離したTECとがん細胞を非接着性のプレ-とにおいて共培養した.高転移性腫瘍組織から分離したTECと共培養した際に,良い大きなスフェロイドを形成し,またがん細胞のアポトーシスが阻害されていることが示唆された.TECによるanoikis抵抗性が誘導されることが示唆された.3)がん幹細胞性集団とTECとの相互作用解析(未分化性維持)を行った. TECの培養上清により,がん細胞においていくつかの幹細胞マーカーの発現が変化した.その機序に関わる分子について現在検討中である.
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