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2014 年度 実施状況報告書

口腔扁平上皮癌発生母細胞の同定とその臨床的意義

研究課題

研究課題/領域番号 25463117
研究機関獨協医科大学

研究代表者

川又 均  獨協医科大学, 医学部, 教授 (70224847)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード口腔扁平上皮癌 / 発生母細胞
研究実績の概要

マイクロアレイで同定した発生母細胞を検討する9遺伝子について,臨床から得られた口腔扁平上皮癌組織を用いて,PCRにて発現解析を進めている.陽性,陰性のコントロールに培養口腔癌細胞を用いており,小唾液腺由来の扁平上皮癌細胞株と考えられるTYS細胞,粘膜由来の扁平上皮癌と考えられるHSC4,OSC10についての解析は終了し,マイクロアレイから予想された通りの結果が得られた.これら培養細胞がヒト細胞であること,異なったクローンであること,既存の頻用されている培養細胞(HeLaなど)のコンタミでないことをマイクロサテライトを用いたプロファイリングにて検討した結果,問題ないことを確認した.
臨床標本からの結果はほぼ得られたので,現在これらを検討することにより,小唾液腺由来か粘膜由来かの判別を行い,臨床データを基に,その悪性度(転移能や予後)との関連の検索を開始した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

臨床標本を用いた遺伝子発現解析が進んでいる.また陽性,陰性コントロールの培養細胞のプロファイリングも終了し,問題ないことが確認できた.最近の研究で,培養細胞のコンタミにより誤った研究結果の解釈が起こっており,慎重に研究を進めている.
免疫組織学的な検索の開始を行いたかったが,本年度は抗体のチェックには至らなかった.

今後の研究の推進方策

PCRにて得られた遺伝子発現のパターンを基に,発生母細胞を同定し,その臨床的な特徴を検索する.細胞レベルでの発現を簡便に,歯科もレトロスペクレィブに検索するためには免疫染色による解析が不可欠であり,使用できる抗体の選定を早々に行う.さらに,本研究も終盤に差し掛かっており,国際誌に投稿する準備を進める.

次年度使用額が生じた理由

本年度に抗体を購入し,その染色特異度を検索する予定であったが,遺伝子発現検索に時間がかかり,免疫染色進めなかった.

次年度使用額の使用計画

次年度は,得られたデータの臨床病理学的な関連を検索しつつ,免疫染色にてこれらの遺伝子の発生母細胞同定の有用性を検索していかなければならず,抗体の購入とその染色特異度の判定を行わなければならず,抗体の購入に使用予定である.また,成果を国際誌に発表予定であり,その準備にも使用予定である.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2014

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] Determination of the origin of oral squamous cell carcinoma 口腔扁平上皮癌発生母細胞の検討2014

    • 著者名/発表者名
      泉 さや香,川又 均
    • 学会等名
      第25回日本消化器癌発生学会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2014-11-13 – 2014-11-14
  • [学会発表] Oral SCC originating from minor salivary glands showed aggressive biological behavior when compared with those originating from oral squamous epithelium2014

    • 著者名/発表者名
      HitoshiKAWAMATA
    • 学会等名
      EACMFS2014
    • 発表場所
      Praha
    • 年月日
      2014-09-21 – 2014-09-26
  • [図書] 今日の治療指針2016年度2016

    • 著者名/発表者名
      川又均
    • 総ページ数
      5
    • 出版者
      医学書院

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公開日: 2016-05-27  

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