研究課題/領域番号 |
25463121
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
渡辺 正人 東京医科大学, 医学部, 講師 (40349460)
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研究分担者 |
續 雅子 東京医科大学, 医学部, 兼任講師 (40385092)
里見 貴史 東京医科大学, 医学部, 准教授 (70276921)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 腫瘍幹細胞 / 組織学的悪性度 / 抗癌剤感受性 |
研究実績の概要 |
口腔扁平上皮癌の症例を対象に、未治療であるその組織ちゅうのフッ化プリミジン系抗癌剤をターゲットとする代謝酵素の発現を定性的および定量的に検討、舗床した。抗癌剤の奏効性に酵素の発現が影響することが認められた。複数の酵素が関与しているが、奏効性への影響度は異なった。また、組織学的悪性度や細胞の増殖性は大きな影響因子にはならなかった。 しかしながら抗癌剤耐性を示す要因の一つとして腫瘍幹細胞の存在が考えられる。その為、腫瘍幹細胞の存在を病理組織学的に探求し、更にそれに相当する腫瘍細胞の抗癌剤代謝酵素の発現の検討を予定している。現在、腫瘍幹細胞マーカーを使い腫瘍組織中の発現様式や定性的な検討を加え幹細胞の同定を探求中である。これらの結果と抗癌剤の奏効性の関連性を調べている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成27年3月末まで同法人内の医療施設に異動中であった為、時間的および環境的要因で計画通りに進まなかった。また、研究材料として用いられる適切な腫瘍組織の採取が不可能であった。
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今後の研究の推進方策 |
前年度同様に本研究計画に沿って研究を進めて行くと同時に、腫瘍幹細胞の同定およびその抗癌剤感受性についても研究して行く予定である。腫瘍幹細胞の薬剤代謝酵素の発現を検討し、幹細胞以外の腫瘍細胞でのその発現と比較検討する。
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次年度使用額が生じた理由 |
研究進行の遅れおよび研究内容の一部変更の為。
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次年度使用額の使用計画 |
研究計画が一部変更されるが、おおよそ従前に沿った使用計画。
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