経験則で築いた咬合状態を、客観的に測定するためMicro Electro Mechanical Systems (MEMS)技術により超小型化され3軸マイクロ加速度センサーを歯面頬側に装着し、咬合時に歯にかかる力の方向を3次元的にリアルタイムに評価するシステムを試作した。結果、タッピング時には、臼歯部より前歯部のほうが強い力がかかり、咀嚼時にかかる力の大きさとは異なることが判明した。また、臼歯部は歯軸にほぼ垂直に力がかかるが、前歯部にはflare outさせる力がかかり、犬歯には複雑な方向にかかることが判明した。咬合の実態を測定するには活気的な手法であるが、改善も必要であることが判明した。
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