ある部位の侵害刺激による痛み感覚が異所性の侵害刺激によって抑制される現象をDiffuse Noxious Inhibitory Controls(DNIC),ヒトではConditioned Pain Modulation(CPM)という。ヒトでフェニレフリンを全身投与した際にCPM現象がどのように変調されるかを検索した。その結果1)フェニレフリン投与によりCPMは抑制されることを見出した。慢性疼痛患者では内因性疼痛機構に変調をきたしていると予想し検索したところ、顎関節痛患者などでは顎関節患者の多くがCPM効果が低下していることが明らかとなった。
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