舌粘膜乳頭の形態形成には特定のタンパク質が関与する。我々は舌粘膜乳頭形態形成遺伝子候補を抽出した後siRNAを作成し、蛍光タンパク質発現ベクターとともに予備的導入を行った。ラット胎仔舌粘膜組織にエレクトロポレーション法でトランスフェクションした後に器官培養を行い、24、48、72時間後の蛍光の観察を行った。遺伝子導入後24時間でトランスフェクションによる蛍光が見られ、72時間でも継続して蛍光が観察された。しかしながら条件により蛍光は不安定となった。バイアビリティにも関与する導入パルスのパラメータの検討や効率性の高い導入方略の検討なども含めたさらなる改善が必要とされた。
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