ビスホスホネート(BP)製剤服用者に発症する抜歯後の顎骨壊死(BRONJ)は、極めて重篤な症状を呈し、難治性の疾患であるが、十分な解明がなされているとは言えない。そのため、早期に予防法および治療法を確立することが望まれている。そこで、本研究では、BRONJに対するアセチルサリチル酸(アスピリン)の作用と効果を明らかにすることを目的とした。BRONJ発症過程において、アセチルサリチル酸を投与することで炎症反応が軽減した。以上の結果から、アセチルサリチル酸はBRONJを軽症化する可能性が示唆された。
|