研究課題
基盤研究(C)
乳幼児の捕食動作については、解析が報告されておらず、食育の観点からも重要である。家庭用ビデオカメラを用いて三次元動作解析を行ったが、医科をはじめとする他の分野の報告にもあるように、乳幼児の計測は困難を極めた。捕食時の乳幼児の開口は下顎の下方への移動量に比べ、頭部の後屈が大きかった。これは、頭蓋の全身における相対的サイズが生直後に最も大きく、徐々にその比率が減じることが関与していると推察された。一方、成人女性を対象として、異なる米飯量を被験食品とした捕食後から嚥下直前までの咀嚼の進行に伴うサイクルの変化を検討したところ、捕食量により以後の咀嚼から嚥下の運動動態が変化することが明らかとなった。
小児歯科