研究課題/領域番号 |
25463175
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
朝日藤 寿一 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (90313519)
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研究分担者 |
齋藤 功 新潟大学, 医歯学系, 教授 (90205633)
高木 律男 新潟大学, 医歯学系, 教授 (20143795)
児玉 泰光 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (90419276)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 口蓋裂 / 鼻咽腔閉鎖機能 / 上下顎同時移動術 |
研究実績の概要 |
口蓋裂一次手術による口蓋部瘢痕が著名な口蓋裂症例においては上顎骨裂成長を伴う下顎前突症を呈し、上顎前方移動術の適応となる。本研究では上顎前方移動術を施行する口蓋裂患者の術前・術後の鼻咽腔閉鎖機能の変化について、側面セファログラム、Nasometerに加え鼻咽腔ファイバースコープなどをを用い、多角的な観点から上顎前方移動術が鼻咽腔閉鎖機能に与える影響について客観的評価システムを確立することである。平成26年度においては口蓋裂一次手術の影響により上顎骨劣成長(上顎骨後退)を呈する結果、上顎前方移動術の適応となる口蓋裂患者(CP群)、比較対象として同様の手術を施行する顎変形症患者(P群)、ならびに下顎単独手術を施行した下顎前突患者(D群)について主として顎矯正手術直前、術直後、術後1か月後の安静時側面セファログラムについて、過去にこれらの手術を行った患者の側面セファログラムの分析を行った。また、本研究費にて購入した鼻咽腔ファイバースコープの操作手技ならびに撮影した画像の評価方法について検討した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新潟大学医歯学総合病院歯科においては顎発育に重きを置き、口蓋形成術において二段階口蓋系施術を採用している。結果、上顎骨劣成長を呈する患者は存在するものの、上下顎移動術を施行する患者数が少なく、対象症例がきわめて少ないため、症例数を増やせず達成度に関してはやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
CP群に関しては症例数が少ないため、P群、D群に関して症例数を増やし、安静時側面セファログラムの分析ならびに鼻咽腔ファイバースコープによる鼻咽腔閉鎖機能の総合評価を行う。CP群に関しては可能であれば他施設のデータを参考資料として分析することも検討している。
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次年度使用額が生じた理由 |
物品購入等は平成26年度中に完了したが年度末になり、支払いが次年度となったため。
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次年度使用額の使用計画 |
物品購入等は当該年度に完了している。
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