本研究ではアドレナリンに代わって、デクスメデトミジンを加えた局所麻酔薬を使用し、副作用・デメリットとして考えられている鎮静作用を行動管理法の一つとして使用するため、安全性を確保することが本研究遂行の絶対条件であり、被験者の呼吸や循環といったバイタルサインをどのようにモニタリングするかが非常に重要である。障害者・非協力小児の抑制下歯科治療中のモニタリングは単回の測定は可能であっても定時的に継続して計測することが非常に困難であった。障害者や非協力小児においては、鎮静に至るまでの導入時の安全確保が行動管理上の課題であり、健常成人と同様の研究方法では安全の担保が不可能であった。
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