健常な母子から採取した唾液中のアモキシシリンおよびクリンダマイシンに耐性を示す口腔レンサ球菌の存在を検討した結果、その分布頻度はそれぞれ約 5%および約30%であった。また、これらの菌株は、他の抗菌薬に対しても耐性を示す傾向にあることが明らかとなった。さらに、これらの耐性菌株は母子間で伝播する可能性があることが明らかとなった。その後、心疾患罹患患者における調査を試みたが、採取検体数が十分ではなくエビデンスの構築にまでは至らなかった。今回の結果をもとに、今後の大規模調査につなげていく必要であると考えられる。
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