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2015 年度 実績報告書

口腔バイオフィルム形成におけるバクテリオシン産生とABC膜輸送体の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 25463178
研究機関大阪大学

研究代表者

永山 佳代子  大阪大学, 歯学研究科(研究院), 招へい教員 (80546979)

研究分担者 仲野 道代 (松本道代)  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (30359848)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードStreptococcus mutans / バクテリオシン / SmbA / NlmA / う蝕 / バイオフィルム
研究実績の概要

グラム陽性細菌はバクテリオシンという他の菌に対する抗菌物質を合成・排出し、生存環境下で自らが有利な環境を作り出す。本研究では、Streptococcus mutans が合成するバクテリオシンのうち、Smb および Nlm について検討を行ったのでこれを報告する。
S. mutans GS5 株および GS5 株を親株として作製した SmbA および NlmA 遺伝子欠失変異株を実験に供試した。Todd-Hewitt (TH)寒天培地に 各供試菌を培養した後、S. mutans のバクテリオシンにより生育を阻害される菌(C群レンサ球菌Rp66)を同一のプレート上に添加した。培養後、Rp66の発育が阻害される範囲を比較したところ、バクテリオシン産生能は SmbA 欠失変異株が他の菌と比較して最も低かった。 また、各供試菌を TH液体培地にて培養し、その菌液 1/100 量をコンパニオンプレートに播種し、さらに底面に 0.4μmのメンブレンが存在するセルカルチャーインサートに Sterptococcus gordonii Challis 株を播種したものを上記のコンパニオンプレートに挿入し、それぞれの菌の産物が透過する状態で 37℃で24時間、嫌気的に培養した。その後、コンパニオンプレート上に形成されたバイオフィルムをクリスタルバイオレットにて染色し、吸光度550nmで測定した。S. gordonii 株の存在下では、全ての株においてバイオフィルム形成量は低下していた。特に、SmbA 欠失変異株においてその減少率は最も大きかった。
以上のことから、S. mutans はバクテリオシンを産生することにより他菌種と拮抗し、バイオフィルムの形成をしていることが示唆される。さらに、バクテリオシンの産生能は S. mutans によるバイオフィルム形成に深く関与していることを示している。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Streptococcus mutans におけるバクテリオシン産生とバイオフィルム形成の関連2015

    • 著者名/発表者名
      永山佳代子, 森本節代, 藤田一世, 仲野和彦, 仲野道代
    • 学会等名
      日本小児歯科学会 第34回近畿地方会
    • 発表場所
      大阪国際交流センター(大阪府大阪市)
    • 年月日
      2015-10-25

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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