骨髄間葉系幹細胞の凍結保存を行った結果、磁場強度0.1mTの条件下で解凍直後の細胞生存率、および解凍後の細胞増殖能は最大値を示した。磁場を付与した群、磁場無し群、および未凍結群の3群において骨分化能、脂肪分化能を比較した結果、未凍結群と磁場を付与した群では有意な差が認められなかったが、磁場無し群、Direct群ではその分化能が有意に低下していた。これらの群における欠損部骨再生の組織学的観察を行った結果、未凍結群と磁場を付与した群では移植24週経過時において、骨再生が観察されたが、磁場なし群においては16、24週では欠損部中央付近を中心としてわずかな再生骨組織を形成するにとどまった。
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