ES細胞を利用する遺伝子改変マウス作製法は非効率で時間を要する欠点があった。近年開発されたTALENとCRISPR/Casシステムによる遺伝子破壊はこれら諸問題を克服するのみならず、ES細胞の確立されていない生物種の遺伝子配列破壊も可能である。我々は、ノックアウトマウスで四肢欠損を呈するFgf10遺伝子を標的に、マウス受精卵へRNAをマイクロインジェクションすることで、F0世代でその表現型を得ることができた。また、その効率はTALENと比較し、CRISPR/Casシステムにおいて非常に高効率であった。
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