研究課題/領域番号 |
25463186
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
安永 敦 九州大学, 歯学研究科(研究院), 研究員 (80515990)
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研究分担者 |
高橋 一郎 九州大学, 歯学研究科(研究院), 教授 (70241643)
星 健治 九州大学, 大学病院, 助教 (90569964)
寺尾 文恵 九州大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (10510018)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 軟骨細胞 / メカニカルストレス |
研究実績の概要 |
改良したストレッチチャンバーとコラーゲンゲルを三次元モデル化し、有限要素法を用いて、チャンバ-伸展に伴うゲルの変形のシミュレーションを行った。中央部の歪みは、チャンバー10%および20%伸展時、それぞれ約15%および約28%であった。これに対して、実際に伸展力を負荷した際、コラーゲンゲルに埋入した蛍光マイクロビースの位置変化によってゲルの伸展を評価したところ、チャンバー10%および20%伸展時、それぞれ約5%および約9%となり、有限要素モデルよりも伸展率が減少する結果となった。 次に、GFP融合ERK2タンパクを発現するATDC5を蛍光ビーズとともにコラーゲンゲルに埋入し、実際にマイクロマニピュレーターにより伸展力を負荷した。その結果、チャンバーを20%伸展して経時的な変化を観察した結果、ERK2の細胞内局在の変化は認められなかった。 そこで、用いるチャンバーと伸展装置を変更し、ストレックス社のストレッチチャンバーとネジ式伸展装置を用いることとした。ストレッチチャンバーをコラーゲンコートし、ATDC5を播種、翌日、培地交換10時間後に20%伸展力を加え、1時間後、12時間後にPBSで洗浄後、4%パラホルムアルデヒドにて固定を行った。ブロッキング後、4℃にて抗リン酸化ERK、抗ERK抗体を反応後、翌日、PBSで洗浄後、二次抗体を反応させ、さらにアクチン染色を行った。その結果、伸展力負荷1時間後には、リン酸化ERKの核移行が認められ、12時間後にはアクチンフィラメントの走行に変化が認められた。
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