アルカリ性フォスファターゼ(ALP)を発現するものが真の歯髄幹細胞と考え、ALP陽性細胞を初代培養歯髄細胞から遺伝子工学的に濃縮し、その特性を解析することを目的とした。 遺伝子導入効率が高いとされるpiggyBacトランスポゾンを用いて蛍光遺伝子を歯髄細胞に遺伝子導入した結果、効率的に遺伝子導入安定株を取得できた。そこで、ALP promoterの制御下、EGFPとpuromycin耐性遺伝子を同時発現するトランスポゾン型プラスミドを導入し、薬剤選別を行なった。残念ながら、その過程で細胞が劣化し、増殖を止めた。目下、親株の特性を保持したまま不死化が可能な細胞株を樹立し、再実験を行っている。
|