研究成果の概要 |
ヒト歯根膜線維芽細胞ではLPA1とLPA6の2つの受容体の強い発現とLPA合成酵素lyso-PLDの発現が確認された.LPA刺激によりERK1/2のリン酸化が誘導された.マウス歯胚胎生14.5日齢でLPA5を除く全てのLPA受容体の発現,胎生18日齢で全てのLPA受容体の発現が確認された.In situ hybridization法により,胎生12日齢で歯蕾形成上皮と接する間葉にLPA1受容体の強い発現が認められ,胎生18日齢の鐘状期歯胚咬頭頂付近では,上皮のエナメル芽細胞分布部位にも観察された.LPAシグナルは歯の発生から歯根膜の細胞シグナル伝達まで広く制御に関わっていることが示唆された.
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