研究課題
基盤研究(C)
自閉症スペクトラム障害児(ASD)の実際の食事場面の観察から、食具操作は食具の端を持ち、食物の追視時間が長い特性があることが分かった。その食具操作を成人に再現してもらい、通常の食べ方と比較を行った。その結果、ASDの食具操作では、スプーンは口裂の中央ではなく端から入り、肘が体幹から離れ、食具を大きく動かしていた。その影響は追視時間より食具を持つ位置のほうが、食具操作に与える影響が大きいことが分かった。スプーンの捕食位置により、捕食時の口唇圧は異なり、中央で捕食するほうが圧は大きな値を示した。
摂食嚥下