咬合性外傷の骨破壊をコントロールするには、破骨細胞の分化機構の解明が重要である。TNFa単独刺激では不可能であるが、RANKL前刺激があれば吸収能を持った破骨細胞に分化することができる。まず機能を持った破骨細胞分化に必要なRANKL前刺激条件を決定した。この条件で、破骨細胞前駆細胞はTRAF6を発現した。またRANKL前刺激時にTRAF6を抑制すると、TNFa刺激による破骨細胞形成は抑制された。 以上よりTNFaによる吸収能を持った破骨細胞形成には、破骨細胞前駆細胞のTRAF6が活性化されるだけのRANKL前刺激が重要であると考えられた。
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