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2013 年度 実施状況報告書

口腔組織に対する水素水の抗加齢作用の検討

研究課題

研究課題/領域番号 25463243
研究機関岡山大学

研究代表者

東 哲司  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (80432649)

研究分担者 森田 学  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40157904)
遠藤 康正  岡山大学, 大学病院, 医員 (50580213)
友藤 孝明  岡山大学, 大学病院, 講師 (80335629)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード水素水 / ラット / 歯周組織
研究概要

平成25年度は、Fischer系雄性ラット(4ヵ月齡)12匹を対照群(蒸留水摂取群)、実験群(水素水摂取群)の2群にわけ、水素水の抗加齢作用を検討した。対照群・実験群とも、水および飼料は自由摂取とした。飲料水と飼料の消費量は、両群で差はなかった。ベースライン時(実験開始時)から12ヶ月の飼育後、血清と歯周組織を採取し、血中酸化ストレス度(8-OHdGレベル)と歯周組織の酸化ストレス度(8-OHdGレベル)を測定し、歯周組織の病理変化を観察した。歯周組織の8-OHdGレベルは、ベースライン時と比較して対照群は有意に高い値を示し、実験群は、対照群よりも有意に低い値を示した。対照群では、年齢の増加に伴う血中8-OHdGレベルの増加が観察されたが、実験群では、年齢が増加しても血中8-OHdGレベルの差はみられなかった。歯周組織の病理変化では、セメント・エナメル境から歯槽骨頂までの距離において、実験群の方が対照群よりも有意に低い値を示した。また、TRAP陽性破骨細胞数において、実験群の方が対照群よりも有意に低い値を示した。
歯周組織におけるインターロイキン1-βとNod様受容体タンパク質3インフラマソームの遺伝子発現において、実験群では、対照群よりも有意に高い値を示した。NF-κBの遺伝子発現において、実験群では、対照群よりも有意に低い値を示した。水素水の摂取は、歯周組織に対するアンチエイジングの効果があるかもしれないことが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

平成25年度までに得られたデータを用いて、論文を作成できる段階まできている。

今後の研究の推進方策

平成25年度では、正常なラット歯周組織に対する水素水の抗加齢効果を検討した。平成26年度では、正常なラットの水素水の全身への影響を調べる予定である。また、高脂肪食を摂取したラット歯周組織に対する水素水の効果も調べる予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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