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2014 年度 実施状況報告書

口腔組織に対する水素水の抗加齢作用の検討

研究課題

研究課題/領域番号 25463243
研究機関岡山大学

研究代表者

東 哲司  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (80432649)

研究分担者 森田 学  岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (40157904)
遠藤 康正  岡山大学, 大学病院, その他 (50580213) [辞退]
友藤 孝明  岡山大学, 大学病院, 講師 (80335629)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード水素水 / ラット / 歯周組織
研究実績の概要

H26年度は、Fischer系雄性ラット(8週齢)33匹を①通常食+蒸留水群(N=8)、②高脂肪食{脂肪 36 %、炭水化物 42 % 、タンパク 22 %(F2HFD1、 Oriental Yeast、大阪)}+蒸留水群(N=8)、③通常食+水素水(0.8ppm~1.0ppm)群(N=8)および④高脂肪食+水素水群(N=9)の4群にわけ、ラットの肥満に伴って起こる歯周炎に対する水素水の効果を検討した。4群とも、飲料水および試料は自由摂取とした。飲料水と試料の消費量は、群間で差はみられなかった。ベースライン時(実験開始時)から3ヶ月の飼育後、血清と歯周組織を採取し、血中酸化ストレス度(8-OHdGレベル)の測定、歯周組織の抗酸化に関する遺伝子発現の測定および顎骨の骨密度の測定を行った。
血中酸化ストレス度において、①群と②群の比較により、高脂肪食を摂取すると有意に高い値を示し、②群と④群の比較により、水素水を摂取すると有意に低い値を示した。
歯周組織の遺伝子発現において、水素水の摂取により、抗酸化酵素に関連するスーパーオキシドディスムターゼ(SOD-1)と抗酸化作用に関連するヘムオキシゲナーゼ(HO-1)が有意に高い値を示した。顎骨の骨密度は、高脂肪食を摂取することにより、有意に低い値を示し、水素水を摂取することにより、有意に高い値を示した。
ラットの肥満に伴って起こる歯周炎は、水素水を摂取することによって、抑制される可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

H26年度までに得られたデータを用いて、論文を国際誌(査読付き)に掲載することができた。

今後の研究の推進方策

H26年度では、高脂肪食を摂取したラット歯周組織に対する水素水の効果を検討した。H27年度では、ラットの飼育期間を延長し、時系列で水素水の効果を調べていく予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Effects of hydrogen-rich water on aging periodontal tissues in rats.2014

    • 著者名/発表者名
      Tomofuji T, Kawabata Y, Kasuyama K, Endo Y, Yoneda T, Yamane M, Azuma T, Ekuni D, Morita M.
    • 雑誌名

      Scientific Reports

      巻: 4 ページ: 5534

    • DOI

      10.1038/srep05534

    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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