• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実施状況報告書

歯科医療人プロフェッショナルと患者ニーズに関する調査

研究課題

研究課題/領域番号 25463259
研究機関九州歯科大学

研究代表者

木尾 哲朗  九州歯科大学, 歯学部, 教授 (10205437)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード歯科医療管理学 / プロフェッショナリズム教育 / 情意教育
研究実績の概要

2007年にダブリンで開催されたGlobal Congress on Dental Educarion(欧州歯科学教育学会誌2008年掲載)にて欧州圏、米国圏、東南アジア圏における歯学教育のコンピテンスのMajoy Domain(大項目)としてあげられているにも関わらず、日本の歯学教育におけるプロフェッショナリズム教育はやっと議論の緒ついたばかりである。
そこで、歯科医療人プロフェッショナリズム教育を遂行するにあたり、どのようなニーズがあるかについて調査を行った。その結果、これまで行ってきたプロフェッショナリズム教育に加え、生命倫理に関する学術的な情報が歯科医療人教育の現状に行き届いていないことが判明した。この結果については、2014年11月の日本歯科医療管理学会九州支部大会(佐賀)で報告するとともにワークショップを実施した。同年7月の第33回日本歯科医学教育学会大会(北九州)にて「歯科医療人プロフェッショナリズム教育における新しい潮流」と題したシンポジウムを実施し、同シンポジウムにて研究代表者は座長を務め、国内外のプロフェッショナリズム教育の情報提供を行った。また、2015年6月の第56回日本歯科医療管理学会大会(岡山)にて「日本歯科医療管理学会九州支部大会で実施したワークショップの概要」として報告した。
さらに2015年7月に開催される第34回日本歯科医学教育学会大会(鹿児島)にて同学会の倫理・プロフェッショナリズム教育委員会とのジョイント企画として、「倫理的検討事例を用いたプロフェッショナリズム教育の展開」を実施し、プロフェッショナリズム教育に関する人的資源・物的資源の育成を行う予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

2013年度の調査研究より、多くの大学でプロフェッショナリズム教育が科目として行われていないことがわかったことから、2014年度は教育の基盤となる人的資源・物的資源の供給を行い、プロフェッショナリズム教育の実施に向けての基盤づくりを行った。それを発展させて、2015度はプロフェッショナリズム教育のワークショップを実施し、さらに事例集の使用状況調査を実施した。これらの結果については、その一部は投稿中であるが、第2報の投稿には、追加調査を行って纏める必要があると思われる。

今後の研究の推進方策

概要に示したように、2015度は第56回日本歯科医療管理学会(岡山)にてこれまでの活動結果を報告するとともに、第34回日本歯科医学教育学会大会(鹿児島)にあわせて日本歯科医学教育学会倫理・プロフェッショナリズム委員会と共同して生命倫理のワークショップを実施し、その場に集う参加者を対象としたアンケート調査と意見交換により、プロフェッショナリズム教育の人的資源・物的資源を推進してきた。今後は、これまでの結果を論文として纏めて発表し、さらに研究結果が教育現場で活きるように、教育環境の養成ツールを開発する予定である。

次年度使用額が生じた理由

一年目に着手した「患者の期待する歯科医師のコンピテンス」を抽出する質問表作成時に、協力予定だった医学教育研究者の体調不良により、研究趣向に遅れが生じた。その間に国内外で「患者の期待する医師のコンピテンス抽出」に関する調査データが公表されたため、研究計画を一部変更する必要性が生じた。その結果、最終年度(3年目に)ワークショップは実施したものの、これまでの結果成果を学会発表や論文発表に纏めるところなで十分に達していないため、追加調査を行って、成果発表を行う予定である。

次年度使用額の使用計画

2016年度中に以下の予定での使用を計画している。
追加調査等消耗品費300千円、研究発表等旅費250千円、役務費その他201.764円

  • 研究成果

    (10件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (4件) 図書 (5件)

  • [雑誌論文] 九州歯科大学口腔保健学科学生の学修動機づけにおける臨床実習の効果2015

    • 著者名/発表者名
      鬼塚千絵、中村桃子、前田直美、杉山裕香り、中 雅美、中村由紀、柴崎桂子、松島智美、渕上祐子、福屋祐子、永松浩、木尾哲朗、千綿かおる、秋房住郎、柿木保明、寺下正道
    • 雑誌名

      九州歯会誌

      巻: 69 ページ: 6

  • [学会発表] 女性歯科医師のキャリア形成について2015

    • 著者名/発表者名
      角野夢子、板家朗、鬼塚千絵、永松浩、木尾哲朗
    • 学会等名
      第8回日本総合歯科学会総会・学術大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2015-11-21 – 2015-11-22
  • [学会発表] 就職先を短期間で退職する理由-研修修了後に勤務した歯科診療所にて-2015

    • 著者名/発表者名
      板家朗、鬼塚千絵、永松浩、木尾哲朗
    • 学会等名
      第8回日本総合歯科学会総会・学術大会
    • 発表場所
      東京
    • 年月日
      2015-11-21 – 2015-11-22
  • [学会発表] 医療コミュニケーション教育に役立つ理論や概念とは何か2015

    • 著者名/発表者名
      吉田登志子,高永茂,脇忠幸,木尾哲朗,鈴木一吉,伊藤孝訓,藤崎和彦,小川哲次,谷口直隆,阿部恵子,今福輪太郎,宮原哲,野中昭彦,灘光洋子,石川ひろの,大西弘高,鳥井康弘,俣木志朗
    • 学会等名
      第7回日本ヘルスコミュニケーション学会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      2015-09-05 – 2015-09-06
  • [学会発表] 九州歯科大学口腔保健学科学生における学年毎の目標の変化2015

    • 著者名/発表者名
      中村由紀、前田直美、中村桃子、星野桂子、松下智美、渕上祐子、福屋祐子、杉山裕香、中雅美、鬼塚千絵、西野宇信、永松浩、木尾哲朗、秋房住郎、引地尚子、柿木保明、寺下正道
    • 学会等名
      第75回九州歯科学会総会
    • 発表場所
      北九州
    • 年月日
      2015-05-23 – 2015-05-24
  • [図書] 「患者さんに説明する」必修 臨床研修歯科医ハンドブック第4版2015

    • 著者名/発表者名
      木尾哲朗
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      医歯薬出版
  • [図書] 効果的なインタビューを行うための実践的方法2015

    • 著者名/発表者名
      中村桃子、中村由紀、渕上祐子、山口紫乃、鬼塚千絵、木尾哲朗、柿木保明
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      三恵社
  • [図書] アクティブ・ラーニング:やる気・関わり・深い学び 明日からできること2015

    • 著者名/発表者名
      渕上祐子、鬼塚千絵、中村由紀、中村桃子、山口紫乃、森川和政、柿木保明, 木尾哲朗
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      三恵社
  • [図書] 研究手法としての効果的なインタビューの実践2015

    • 著者名/発表者名
      中村由紀、鬼塚千絵、中村桃子、渕上祐子、山口紫乃、柿木保明、木尾哲朗
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      三恵社
  • [図書] WSに参加して学んだこと2015

    • 著者名/発表者名
      山口紫乃、鬼塚千絵、中村由紀、中村桃子、渕上祐子、柿木保明、木尾哲朗
    • 総ページ数
      2
    • 出版者
      三恵社

URL: 

公開日: 2017-01-06  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi