研究課題/領域番号 |
25463271
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研究機関 | 大阪歯科大学 |
研究代表者 |
土居 貴士 大阪歯科大学, 歯学部, 講師 (20388375)
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研究分担者 |
上根 昌子 大阪歯科大学, 歯学部, 研究員 (40388377)
神原 正樹 大阪歯科大学, 歯学部, 教授 (90103085)
神 光一郎 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (00454562)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | ICDAS / QLF / う蝕活動性 |
研究概要 |
本研究課題はう蝕が減少した時代に対応する新しい口腔内診査法を構築するために,新しく構築された歯の診査基準「ICDAS-II」と光学的に初期う蝕を検出・定量するQuantitative Light-induced Fluorescence(QLF)法によってう蝕活動性の評価方法を検討することを目的としている. まず第一に,本研究を進めるにあたって,研究計画等を大阪歯科大学医の倫理委員会に申請し,研究実施の許可を得た(大歯医倫第110791号). 本研究で使用する歯の診査基準「ICDAS-II」は欧米の研究者をを中心に構築された新しい歯の診査基準であるため,実際に研究に使用する際には診査基準に精通している者を中心としたキャリブレーションが必要であり,わが国では今までICDAS-IIのキャリブレーションが行われたこともなく,また,本研究の研究代表者を除いて海外で行われたキャリブレーションに参加した者もいなかった.本研究を開始するにあたって,Indiana大学から講師を招聘し,本研究に診査者として参加する者を対象として平成25年11月18日から22日にかけてキャリブレーションを行った.実施方法はICDAS Committeeが推奨する方法に従って行ったため,今後,キャリブレーションを行う際に必要となる試料作製も併せて完了することができた. また,平成26年度から開始するデータ採取の実施場所の確保と対象者候補者のリストアップ,また対象者候補者から同意を得るための説明会の日程調整を完了した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
当初の計画では平成25年度はICDAS-IIのキャリブレーションを行う事を計画としていたが,現状ではキャリブレーションは終了し,平成26年度から実施する口腔内診査の準備が順調に進んでいるため.
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今後の研究の推進方策 |
今後の研究の推進方法としては,約100名を対象にICDAS-IIによる口腔内診査,QLF法による初期う蝕の診査,歯垢付着状態の診査を開始するために,対象者から同意を得るための説明会を平成26年の5月と6月に実施する予定である.また,実際の診査は5月と7月に行う予定である.また,当初の計画では大阪歯科大学の学生を対象者として考えていたが,大阪歯科大学附属歯科衛生士専門学校と歯科技工士専門学校の協力を得て,両校の1年生および2年生を対象者として考えている.
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次年度の研究費の使用計画 |
当初の計画では研究協力者間で情報やデータを共有するために,Dropboxの使用を予定していたが,25年度では共有するデータ等が生じなかったため,Dropboxを使用しなかったため. 平成26年5月から口腔内診査や画像データの採取とデータ解析を開始する予定である.データ解析時に研究協力者間で情報を共有するためにDropboxの利用申請を行う予定である.
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