ICDASの有用性を検討するために、歯科衛生士専門学生を対象に調査を行った。86名(19.3±2.6歳、女性のみ)を対象に、第三大臼歯を除く全歯の唇側面、舌側面および咬合面をICDASの基準によって診査を行った。 齲蝕コードによる診査の対象歯面となった5549面の中で、コード1以上の歯面は1235面であった。また、齲蝕活動性診査の結果、Active:75歯面、Inactive:1160歯面であった。また,齲蝕コードが進行した歯面の割合はActive歯面の方が有意に高かった(p<0.01)。以上の結果から歯科衛生士専門学生に対して、ICDASの有用性は高いことが示唆された。
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