本研究の目的は、認知症に伴う食行動関連障害への対応について検証することである。 そこで認知症疾患センター通院中の2522名の患者を対象に孤食と食行動関連障害の関係について横断的、縦断的にデータを収集した。まず、認知症病型別に食欲低下に関連する食行動関連障害について分析した。次に軽度認知障害者を対象に各種脳機能計測装置を用いて、脳の解剖的変化、ミラーニューロンと認知機能に関連した脳機能の状態を検索した。さらに軽度認知障害者に対して孤食の制限と嚥下運動に関するミラーニューロンシステムを賦活するプログラムが、食行動関連障害を抑制する可能性について検討した。
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