研究課題/領域番号 |
25463291
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
山本 利江 千葉大学, 大学院看護学研究科, 教授 (70160926)
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研究分担者 |
河部 房子 千葉県立保健医療大学, 看護学部, 教授 (00251843)
錢 淑君 千葉大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (50438321)
永田 亜希子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 講師 (10323411)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 東洋医学外来看護 |
研究実績の概要 |
全国調査で看護活動が診療補助にとどまっていることから、和漢診療科外来所属看護師の参加を得て、遭遇頻度の高い事例について、研究者及び研究協力を得て、事例分析を行った。外来看護師と研究者が和漢診療科外来に集合し、患者情報をもとに、一般的な看護過程展開に基づくアセスメントを行った。次に、東洋医学で診断された証を新たに患者情報に加え、証により類別された体質をアセスメントにおける参照文献として組み入れた。通常の看護の方向性、次回の来院時に具体的に行う看護援助を抽出した。これらの検討結果を踏まえて、これらを統合して、新たな発想に基づく外来看護活動を準備した。外来看護師に看護活動を依頼し、その報告を受けた。既存の看護活動基準、看護記録方法について比較検討し、有用性および実施可能性を検討した。 鍼灸診療活用による看護師の健康支援活動については、米国STTI Creating Healthy Work Enviroment(2017)にて”Study of Promoting Health Management for Nurses Working at a Highly Advanced Treatment Medical Center”を発表した。米国でも、日本同様に、看護師の健康問題は重要な課題として認識されていた、しかし、東洋医学思想の導入や、看護師のヘルスプロモーションに看護学固有の全人的人間観および身体観は新規性があることが確認できた。 今まで東洋医学診療科を対象に調査を行ってきたが、総合診療科においても類似事例があり、綜合診療科学会にて情報交換を行い、東洋医学の発想を取り入れた看護活動が必要であることがわかり、調査範囲を拡大する必要性を確認した。
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