東洋医学関連の看護学のカリキュラムおよび文献検討に基づき、東洋医学を基盤とする看護学の内容を抽出した。高度先進医療施設東洋医学外来における看護活動について聞き取り調査を行い、看護師らは外来患者が、西洋医学では解決できない健康問題を抱え、最後の砦という気持ちで受診するという特徴をとらえ、漢方薬の服薬と医食同源という思想に基づく食生活の指導を主たる任務と認識していた。東洋医学外来の全国調査を行ない、一般外来との違いがなく、医師や管理職らから新たな役割を期待されていた。事例検討を行い、既存の看護基準を活かしつつ、東洋医学の証の診断結果をアセスメントに組み込み、看護過程展開の事例学習の資料を作成した。
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