研究課題/領域番号 |
25463300
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
西村 正広 鳥取大学, 医学部, 助教 (10389017)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 動脈硬化指数 / 月経周期 / 外気温 |
研究概要 |
深部静脈血栓塞栓症(俗称:エコノミー症候群など)予防としての足浴の効果を心臓足首血管指数(CAVI),皮膚血流量,深部組織酸素動態を指標として血流動態及び調節機構から多角的に評価し,最終的に災害時避難所生活において足浴が災害時における看護技術として効果的な一手段となり得るかについて検討する.静脈血栓塞栓症予防に及ぼす足浴の効果を明らかにするためには,足浴時における足部及び脚部の深部組織の酸素動態に及ぼす影響について性差,年齢及び季節変動を含めた検証が必須である.その中の一つである,月経周期は心臓足首血管指数による動脈硬化指数(CAVI値)に影響を及ぼすか?について検討している.若年女性において月経周期におけるエストロゲンの変動が動脈硬化指数に及ぼす影響が明らかになっていないため,月経周期を考慮する必要の有無について検証する.卵胞期,排卵期,黄体期に若年女性の動脈硬化指数(CAVI値)を測定し比較した.ただし,予備的実験の意味合いもあるため今回は血中ホルモン濃度の測定は行っていない.正常月経周期を有する健康な女子大学生を対象とした.長期に渡るデータを全て解析すると条件間に有意な差は認められなかった.そこで1サイクル3回を連続でとれたデータのみで解析を行った.その結果,月経周期によりCAVI値が影響を受ける可能性が認められた.あくまで可能性の範囲を出ないが,気温がCAVI値に影響を及ぼす可能性が考えられた.更なる検討を続けこれらの影響について明らかにしていく.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
月経周期によりCAVI値が影響を受けるかの検討が順調に進んでおり,外気温によりCAVI値が影響を受けるかの検討にも踏み込めているため.
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今後の研究の推進方策 |
月経周期がCAVI値に影響を及ぼすかの検討,外気温及び季節変動因子によりCAVI値が影響を受けるかの検討を進めていく.また男性を対象として季節変動に関する検討を進めていく予定である.
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次年度の研究費の使用計画 |
購入予定である近赤外線組織酸素モニタ装置の種類等に関し研究協力者と検討していること及びデモンストレーションの日程調整が業者と合わなかったため. 当初に予定していた機器と多少の変更はあるかもしれないが,深部組織の血流測定等が出来る装置を購入する予定である.
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