看護師長の経営意識と経営実態との関連を明らかにするため、998名の看護師長に調査を行い共分散構造分析を行った。 その結果、経営実態に看護師長の経営意識がパス係数0.77、決定係数0.60の強さで影響を与えた。看護師長の経営意識に、看護の6つの観測変数の影響はパス係数0.95、決定係数0.91の強さで影響を与えた。影響要因の「分析の活用」や「能力の補完に関する要素」が強く影響を与え、これらの補強が求められている。病院の経営実態は看護師長の経営意識の高さに左右される。その経営意識は看護が関連する6つの因子によって高められることを認識し、看護の力で経営に貢献する看護管理が必要である。
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