がんの診断や治療に関する説明を受けて選択に悩む患者への看護師の支援について検討した。がん看護を実践する看護師を対象として、倫理的問題の認識、がん患者への意思決定支援、必要な教育に関する質問紙調査を行った。認識された倫理的問題では5つの因子が抽出された。意思決定については支援の必要性の認識に比べて実施が少なく実施が困難な状況が伺えた。がん看護の経験が豊富な看護師を対象に意思決定支援の困難に関する面接調査を行い質的に分析した結果、9つのカテゴリー、37のサブカテゴリーが見出された。求められる教育としては、がんの疼痛管理やコミュニケーション技術、医療・介護サービスの情報などの回答が得られた。
|