北海道における患者会を主体としたHOT患者災害避難システムの構築を目的に、過去の災害の避難状況調査と、患者・酸素業者への認識を調査した。その結果、東日本大震災でのHOT患者は、避難所には滞在できず、自宅や知人宅で酸素を減量して過ごしていた。北海道内のHOT患者は、家族や医師と災害時の対応の話はしておらず、災害時には助けを待つと答える人が多かった。酸素業者は、災害マニュアルを作成しているが、シミュレーションは実施していなかった。これらの結果から、患者と医療者と酸素業者が情報交換していく必要があり、患者会としてホームページを立ち上げていく予定である。
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