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2015 年度 実施状況報告書

高度実践看護師の臨床推論・判断能力を強化するシミュレーション教育プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 25463309
研究機関札幌市立大学

研究代表者

菅原 美樹  札幌市立大学, 看護学部, 准教授 (60452992)

研究分担者 中村 恵子  札幌市立大学, 看護学部, 教授 (70255412)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード高度実践看護師 / シミュレーション教育 / フィジカルアセスメント / OSCE-R
研究実績の概要

本研究の目的は、クリティカルケア領域の高度実践看護師の臨床推論・判断能力を強化し、評価するためのシミュレーション学習プログラムを開発することである。
平成27年度は、シミュレーション学習用に作成・修正した人工呼吸器装着患者のシナリオを用いたシミュレーション教育を実施した。
対象は、急性期CNSコースの大学院生2名で、後期開講の「アドバンスト・フィジカルアセスメント演習」において実施した。方法は、第1回~5回までは基礎的な知識・スキルの復習を目的とした課題に沿ったクラスワークを行い、第6・7回は人工呼吸器装着に特化したフィジカルアセスメントやモニタリングに関する講義をCNSが行い、第8・9回をシミュレーション学習、第10~15回をスキルトレーニングとOSCE-Rで構成した。シミュレーション学習では、人工呼吸器からのウィーニング過程でのアセスメント・ケアのシミュレーションを通して、学習した知識・スキルを適応させ、安全にウィーニングをすすめる方法を習得することを目的とした。シミュレーション学習の目標到達度を確認するためにOSCE-Rを実施した。OSCEの所要時間は、1人あたり30分~40分とし、OSCE実施直後に対象者と振り返りを行った。倫理的配慮として、科目のガイダンス時と実施時に本研究の目的、シミュレーション学習の方法、評価方法について対象者に説明し、同意を得た。結果、OSCE課題1【フィジカルイグザミネーション】、課題2【データの解釈・判断】、課題3【ウィーニングの管理】すべてにおいて70%以上の到達度であった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

平成27年度は、高機能生体シミュレーターを用いたシミュレーション学習に加え、模擬患者を活用したシナリオを作成し、これに基づくシミュレーション学習を導入し、評価する予定であった。しかし、研究代表者の身体的な健康上の理由により、約7か月間研究が遂行できなかった。回復後にシナリオ作成に着手したものの、完成までに至らなかったため、今年度の研究計画に大幅な遅れが生じた。

今後の研究の推進方策

平成28年度は、高機能生体シミュレーターと模擬患者を活用した2つのシナリオを展開できるように計画的にすすめる。具体的には、連携研究者とともに問診スキルと臨床推論能力を向上させることを目的とした模擬患者を活用したシナリオの作成を再開し、OSCE用の評価項目、基準の作成を8月までに行う。その後、模擬患者の選定と協力依頼をし、演技トレーニングを9月~10月までに実施し、2つのシナリオに基づいたシミュレーション学習を実施し、その評価を行うこととする。

次年度使用額が生じた理由

①シミュレーション教育用のパーソナルコンピューターとLEDプロジェクターが未購入であるため生じた。②体調不良(通院・入院)により予定していた学会・研修会参加に計上していた旅費が未使用となった。③模擬患者への説明会や演技トレーニングが未実施のため、その交通費・謝金の未払い分が生じた。③国内のシミュレーション教育を実施している教育機関の視察を計画していたが実施できなかったため生じた。

次年度使用額の使用計画

①必要備品としてパーソナルコンピューターとLEDプロジェクターを購入する。②情報収集・成果発表のための学会・研修会旅費として使用する。③模擬患者の交通費・謝金として使用する。④国内のシミュレーション教育機関の視察旅費として使用する。

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公開日: 2017-01-06  

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