研究課題/領域番号 |
25463316
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研究機関 | 豊橋創造大学 |
研究代表者 |
古賀 節子 豊橋創造大学, 保健医療学部, 教授 (20341547)
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研究分担者 |
石川 陽子 首都大学東京, 人間健康科学研究科, 准教授 (40453039)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 看護教育学 |
研究実績の概要 |
本研究は、看護師が臨床でどのように「看護師の自律性」を発揮しているのか、特に受けた教育課程との関連、また職場環境との関連から解明しようとするものである。これまで研究者が実施した調査(日本の「看護師の自律性」の実態、米国在住日本人看護師との比較)を元に、同一尺度(英語翻訳版)で米国人の「看護師の自律性」の実態調査をすることで、「看護師の自律性」関連要因のうち社会的要因(特に今回はMagnet hospitalとしての職場環境に焦点を当てる)を探り、日本の看護管理・看護教育への示唆を得ることを目的としている。 平成25年度は、米国のMagnet hospitalに対応する日本の「看護の質向上を目指す施設」に勤務する看護師の調査および日米の助産師の比較をするため日本の「院内助産に取り組んでいる施設」勤務の助産師を対象にした調査を実施した。 平成26年度は、米国で Magnet hospitalとして認可されているMedical Center勤務の「看護師の自律性」の実態調査を行うため、米国University of California San Francisco へ赴き、Academic Coordinator から紹介されたProfessorからUCSFでの調査方法・倫理申請の説明を受けた。また、UCSF Medical Center のClinical Nurse Researcher と面談し、施設での調査を打診した結果、調査は可能だが申請窓口はUCSFからとなった。 平成27年度は、英語翻訳版尺度を作成し、英語版暫定尺度としての予備調査を米国APNとRNに対し実施したが、予備調査の有効回答数が少なく、本調査の実施に至らなかった。そのため、平成28年度に改めて英語翻訳版尺度の予備調査を実施した後に、本調査を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
平成27年度の予定していた英語翻訳版の予備調査(米国内で実施)の有効回答数が少なかったため、本調査の実施に至らなかった。平成28年度前半に早急に実施する必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
米国在住の研究協力者(UCSF大学院博士課程在籍者)との連絡・連携を強化し、米国における予備調査の有効回答数確保の手段を検討する。同時に、平成28年度中に本調査を実施するための検討を行い、準備を整え実施する。
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次年度使用額が生じた理由 |
米国内で実施した英語翻訳版尺度の信頼性・妥当性検討のための予備調査の有効回答数が少なく、平成28年度に再度米国内で実施することとした。そのため、本調査が実施できず、旅費および人件費・謝金の支払いがなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
英語翻訳版尺度の妥当性検討を、平成28年度前半に実施し、平成28年度内に本調査を実施する。
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