看護職院内コーディネーター(以下、院内Co)が抱く倫理的課題を抽出した上で、倫理的対応モデルを構築することを目的に、面接及び質問紙調査を実施した。その結果、救命の対象からドナーへとシフトするボーダーラインの欠如や救命と終末期医療の狭間で右往左往する苦悩、さらに看取る家族の悲嘆に寄り添いたいが、担うべき役割も遂行しなければならない葛藤の存在等が明らかとなった。さらに米国の院内COとの比較において裁量権に伴う専門職としての自律性に大きな課題を抱えていた。これらを踏まえ、最終的に「倫理的実践を行うための基本モデル」、「倫理的問題への対応モデル」から構成される『倫理的対応モデル』が構築された。
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