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2013 年度 実施状況報告書

看護学生の生活調整能力育成のための食生活モニタリングを用いた学習教材の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25463321
研究機関新潟県立看護大学

研究代表者

水口 陽子  新潟県立看護大学, 看護学部, 教授 (30195193)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード食生活 / 看護学生 / 学習教材
研究概要

わが国では生活習慣病は増加傾向にあり、看護学生は、他者の生活調整を行う学習段階として、自己の生活調整能力を育成していくことが重要である。そこで、学生が自己の生活を客観視し、適切に評価していくプロセスを通して生活調整能力を修得するための教育支援プログラムの開発に取り組んでいくこととした。今回の研究は、「食生活」に焦点を当て、食生活モニタリングフォームと食生活の自己評価のためのコンテンツを中心に構成されるパソコンで活用できる教材の開発をねらいとした。すなわち、研究目的を「看護学生の生活調整能力育成のための食生活モニタリングを用いた学習教材の開発」とした。研究計画については、以下のことを実施し、平成25年度は、文献検討による食生活モニタリングフォームの構成の検討、食生活モニタリングフォームの作成、フォームの評価のためのフォームを活用する調査の準備を行った。
1.文献検討
看護学生の生活調整能力の育成方法に関する先行研究文献を検討し、食生活の概念を吟味した。また、わが国の生活習慣病予防を中心とする政策を確認し、食生活モニタリングフォームの構成の検討した。
2.食生活モニタリングフォームの作成
食生活モニタリングフォームは、学生が食生活の内容を記録し自己評価するためのフォームであり、食生活モニタリングを用いた学習教材の主要部分である。食生活モニタリングフォーム(レコーディング機能部分とモデリング機能部分で構成、エクセルベース)の試作を以下のように行った。 まず、文献検討と研究自身の先行研究で試作した食生活モニタリングシートを基に、構成を吟味した。 次に、フォームのレコーディング機能部分(記録)の項目選定、モデリング機能部分の食生活パターンの視覚モデル化の方法を検討し、活用しやすさを検討した。さらに、それらの部分をフォーム組みこみ、食生活モニタリングフォームを試作した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成25年度は、研究実施の目標のうち、<目標1>文献による食生活モニタリングフォームの構成の検討、<目標2>食生活モニタリングを用いた学習教材の主要部分である食生活モニタリングフォームの作成、<目標3>食生活モニタリングフォームの評価のためのフォームを活用する調査をあげていたが、<目標1>と<目標2>までは実施できたが、<目標3>は調査の準備までで、実施には至らなかった。理由として、以下のことがあげられる。
1.まず、食生活モニタリングフォーム試作に向けての文献検討とフォーム構成の吟味に充分時間をかけたことがあげられる。文献検討は、先行研究文献を検討し、食生活モニタリングフォームの構成の検討した。食生活モニタリングフォームの試作では、レコーディング機能部分とモデリング機能部分の構成・内容を検討した。
2.食生活モニタリングフォームを活用する調査の実施準備に時間を要した。平成25年度は研究者の所属機関の倫理委員会に申請し、承認を取り、調査対象機関を選定した。

今後の研究の推進方策

上記のとおり、<目標1><目標2>までは実施しており、<目標3>に関しては研究者の所属機関の倫理委員会の承認を得ており、食生活モニタリングフォームを用いる調査を開始できる状況にある。今後の研究推進の方策を以下に示す。
1.研究実施計画の調整
研究計画を見直し、平成26年度の前半と後半の計画にわけ、年間で円滑に進むように当初の計画をもとに実施時期を修正した。(1)平成26年度の前半は、<目標3>に示したように、平成25年度に試作した食生活モニタリングフォームを用いる調査を行いフォームを評価する。「食生活」に関する講義を終了したN県内の看護学生を対象に、研究協力の承諾がえられた学生に食生活モニタリングフォームを用いて、 記録をしてもらう。学生の食生活モニタリングフォームの記載記録内容を、生活調整能力の育成の観点から、意識と行動の健康にとっての良い変化が起きているか、自己評価・改善目標は適切か等の視点から分析する。(2)平成26年度後半は<目標4>として、看護学生の生活調整能力育成のための「食生活モニタリングを用いた学習教材」を作成するまでを予定とする。教材は、食生活モニタリングフォームと食生活自己評価用コンテンツ等で構成する予定である。
2.教材作成の円滑化
教材作成にあたっては、当初の計画通り、パソコンのコンテンツ作成の専門的知識を有する者による教材開発補助を予定している。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度使用額が、平成26年度に繰り越した主な理由は、平成25年度は、<目標1>の文献検討と<目標2>の食生活モニタリングフォームの作成までは実施できたが、<目標3>の食生活モニタリングフォームを活用する調査の実施準備に時間を要し、調査の実施には至らなかったことである。作成したフォームを用いる調査の実施は、平成26年度の前半に繰り越した。そのため、調査に用いる物品については、平成25年度の購入分に加えて、平成26年度に購入を計画し、その他、下記の使用を予定している。
1.食生活モニタリングフォームを活用する調査に使用する物品については、準備を順次始めている。平成25年度は、調査に先立ち、活動量計、体組成計を購入したが、平成26年度にも、研究対象者の人数に応じて、活動量計、体組成計等を追加購入する予定である。また、80キロカロリーガイドブック、メジャー、USBメモリ等の調査に要する物品を購入予定である。2.食生活モニタリングフォームの分析に要する費用としては、データ整理等(人件費)等の分析費用を予定している。3.食生活モニタリングフォームと自己評価用コンテンツで構成される学習教材を作成するための経費を予定している。主に、教材開発補助費用(人件費)等、学習教材作成に用いる物品購入(スキャナ、デジタルカメラ等)を予定している。4.その他として、研究打ち合わせ、学会参加等のための旅費、文献複写費、研究関連図書、文具類の購入等を予定している。

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公開日: 2015-05-28  

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