研究課題/領域番号 |
25463326
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研究機関 | 三重県立看護大学 |
研究代表者 |
灘波 浩子 三重県立看護大学, 看護学部, 講師 (70453082)
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研究分担者 |
井上 直子 三重県立看護大学, 看護学部, 助教 (60609270) [辞退]
小池 敦 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (10321316)
若林 たけ子 三重県立看護大学, 看護学部, 教授 (10381914) [辞退]
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 交代勤務 / 看護師 / 夜勤 / 身体活動量 / 睡眠時間 |
研究実績の概要 |
平成28年度は、平成27年度に追加募集調査を行った被験者のデータの入力と分析を行った。分析の対象は調査期間中の測定データに欠損のない16名のデータとした。対象者の平均年齢30.19±4.45歳、看護師経験年数8.50±4.07年であった。調査施設の勤務パターンである、夜勤入り・夜勤明け入り・夜勤明け・休日・長日勤・長日勤・休日という『クール』と呼ばれる勤務サイクル(1週間)中の身体活動量と睡眠時間について以下に記す。身体活動量は、夜勤入りから夜勤明け入り日に上昇して最高値を示した後一旦低下し、夜勤明け後の休日に最低値を示した。その後、再度上昇し、長日勤後の休日に再度急低下するというパターンを示した。各日の身体活動量に統計学的な差は認めなかった。 睡眠時間については、夜勤入りに最高値を示した後は低下して、夜勤明けに最低値を示した。その後夜勤明け後の休日に急上昇し、長日勤で低下、長日勤後の休日に再び上昇するパターンを示した。各日の比較では、夜勤入りの睡眠時間は夜勤2日間・長日勤2日間に比べて有意に長く(p<.005)、夜勤明けの睡眠時間は夜勤入り・長日勤2日間・休日2日間に比べて有意に短かった(p<.01)。 以上のことから、12時間交代制で働く看護師の睡眠時間は、勤務サイクルによって長短があることが定量的に示された。看護師は長時間勤務前に睡眠時間を確保し、夜勤明けは活動を控えつつ睡眠時間を短縮させて、生活リズムや体調を整えていると推測された。
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