研究課題/領域番号 |
25463330
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研究機関 | 神戸市看護大学 |
研究代表者 |
石原 逸子 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (30221071)
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研究分担者 |
松葉 祥一 神戸市看護大学, 看護学部, 教授 (00295768)
川上 由香 神戸市看護大学, 看護学部, 講師 (30364053)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | 組織風土 / 看護管理職 / 倫理的悩み / 離職意図 / バーンアウト |
研究概要 |
本研究は、病院の組織風土や看護管理の在り方と看護師の“倫理的悩み”との関連性を離職動向への影響から明らかにすることを目的とした5年間にわたる縦断的研究である。 1、平成25年度計画は、(1) 4月~5月:“倫理的悩み”測定尺度の日本語版の作成:“倫理的悩み”測定尺度を日本 語に翻訳し、すでに精神看護短縮版として作成されている質問紙と比較・検討する.(2) 6月~8月:倫理委員会への申請、倫理審査後、近畿圏の一般病床(300床)以上の病院(6施設程度)の看護師500~600名に対し、質問紙による基本調査の実施:施設長ならびに看護部長への調査依頼と調査用紙の配布と回収.同時に、平成28年の研究最終年度に再度同様の質問紙調査と管理職研修実施の是非についての同意を得る。(3) 9月~11月:データ入力と解析(4) 12月~2月:論文の作成(5) 3月:看護管理職研修「病棟改善プログラム」の準備:看護倫理事例、質問紙調査実施病院の中から管理職研修実施の同意の得られた病院3-4施設に対する研修計画の作成と説明会の実施予定であった。 2.平成25年度の実績概要は、(1) 看護師の“倫理的悩み”(改訂版)に関する質問紙について開発者より許可を得て翻訳、再翻訳による再検討をし、既存の日本語版との一致率を確認し、他の既存の質問紙と共に本調査における質問紙を作成した。(2) 兵庫県内の300床以上で研究協力の得られた病院6施設に対し質問紙を配布し、470名の看護師より回答が得られた。質問紙へのデータ入力を終了し、現在解析中である。(3) 質問紙による基本調査後、介入として病院管理職に対する「病棟改善プログラムについて」準備中であり、6施設中2施設について倫理研修の依頼があり、もう1施設程度研修施設を確保し、今後に向けて倫理研修を実施する予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
やや遅れている理由は、本学が文部科学省の大学改革事業Center of Community (以下COC事業)に応募し、応募時から採択に至るプロセスにおいて、本研究責任者がCOC実施責任者を兼任し、その結果、本研究における研究グループ内での質問紙の検証と作成が遅延し、質問紙調査を10月から実施するに至った為である。
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今後の研究の推進方策 |
1、平成26年度計画では、「スタッフが遭遇する倫理事例の分析と実行可能な倫理的悩み解決に対する組織改善案の作成と検討」の管理職研修を、3-4施設に対して順次実施予定であった。 2.今後は、現在基本調査を実施した病院2施設において研修を実施する予定であり、残りの1施設を今後募ることになる。介入研究である為、再度本学倫理委員会へ倫理申請し、現在解析中の質問紙の基本調査に基づいて病院別の課題や対策等を把握した上で研修を実施していく為、管理職対象の研修は、9月~12月にかけて実施していく予定である。 3.推進方策としてもう1名研究協力者を追加し、本年度の計画を実行に移したい。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度研究計画の実施が遅延し、質問紙調査の入力謝金の支払いが年度以降に持ち越された為、平成26年度使用額が生じた。 データ入力日については、次年度使用額をその一部として使用する。
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