本研究の目的は、わが国大学看護専門分野別評価システムの課題を明らかにするため、米国、豪州等のシステムを比較するとともに、教育成果等の評価の実際を検討することである。方法は、WEB上書面調査、講演記録と豪州は関係者への訪問調査である。諸外国の看護アクレディテーションシステムは、民間団体や政府の協力で実施されており、大学の自律性、自己点検・評価、ピア評価が共通の特徴であった。また看護アクレディテーション団体である米国CCNEと豪州ANMACを比較すると、CCNEの手順は我が国機関別認証評価と似ているが、ANMACは効率化等を目的に2017年からリスク評価による段階別評価の導入に大きな相違があった。
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