本研究は、感染管理認定看護師(CNIC)のコンピテンシーの傾向およびキャリア段階で習得すべき知識・技術・能力を明らかにし、コンピテンシーモデルの開発を目的とした。 調査1ではCNIC 1711名に自記式質問紙を送付し、回答率57%であった。コンピテンシー平均得点は、新人と一人立ち、中堅、熟達者の間に有意差を認めた。重回帰分析により、コンピテンシー開発の影響要因はCNIC経験年数、看護師経験年数、専従経験の有無、修士課程在籍以上であった。調査2では、質的記述的研究を行った。キャリア段階ごとに役割や影響力の範囲が拡大し、地域との関係構築により地域全体の感染対策を推進する能力を獲得していた。
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