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2014 年度 実施状況報告書

大規模災害発生時に被災地で活動を行う看護師を支援し続ける無線通信システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 25463362
研究機関東海大学

研究代表者

大山 太  東海大学, 健康科学部, 講師 (30398531)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード災害医療 / 医療通信
研究実績の概要

特定小電力無線による無線中継器を使い、災害時に広域避難所となる小学校等との通信状況をコンピューターシミュレーションと実際の通信状況の比較調査をさらに実施した。これらの調査を繰り返しながら、少なくともこの研究期間を通じて、通信システムとしてのこの一連の使い方で利用している限り、非常に安定して利用できることが確認できてきた。これは大災害時の非常に有力なツールとして、十分利用価値が高いことを示していると考える。
また、コンピューターシミュレーションにより、ディジタル簡易無線の電波伝播を予測してから使用するというやり方について、DMATや海外での緊急医療支援に携わる医療従事者、救護医療担当者とディスカッションを重ねた。そして訓練や実際の活動で利用したり、その利用計画を立てるに至っている。特に、医療従事者にとって通信機の通信能力を感覚的に知ることは非常に困難であり、そのため過剰に無線通信を過信したり、または過小評価することにより、結果的に有効な通信手段として利用できないという状況が見られた。そのため、無線による通信可能範囲をコンピューターシミュレーションで視覚的に示してやることにより、それらが明瞭となり、結果的に有効な医療計画を立てることが可能となる。同時に、シミュレーションと可能な限り同じ結果を字際の現場で示すためには、十分その能力を引き出すような通信法方法を運用する医療従事者に理解させる必要があり、その教育方法が課題であることが見えてきた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

インターネットによる無線通信の実験が遅れている。これは、現在新しく開発しているソフトウエアの作業が遅延しているためである。
プロトタイプの通信ソフトウエアを元に、作業担当を依頼しているプログラマーには繰り返し問題点を洗い出しては修正を求めている。一応の通信は可能となったが、災害時に医療に利用するという点で不満が残り、さらに作業を続けている。

今後の研究の推進方策

最終年度として、まずは通信ソフトウエアの完成を急ぎ、最終的な実験へと持っていく。さらに、システムとして、災害医療、特に看護で使用出来る様にデザインを作っていく。

次年度使用額が生じた理由

予算の都合上、当該年度でアンテナの設置を行わなかったため。

次年度使用額の使用計画

次年度予算とあわせてアンテナ設置工事を行う。

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公開日: 2016-05-27  

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