本研究は、在宅ケアに関わる看護職が援助の際に療養者と家族が望む生活と医療をどう捉え統合し援助の方向性を決定、支援するか訪問看護ステーションと高齢者デイサービスの看護職と福祉職の面接調査から明らかにした。看護職・福祉職が捉える生活は、食事、入浴、睡眠、外出の日々の営みであり社会的交流や役割遂行も含み、基盤に本人の希望が存在する。そして、福祉職は本人の機能低下や要介護状態により失う役割、社会参加等、家族が介護により失う様々な権利の擁護の視点で、看護職は予測を含めて病気や障害、老化に伴う健康状態の変化による安全・安楽な生活への影響、健康状態の生活への影響へ医療の視点から支援していた。
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