勤務中とその後の仮眠および夜間睡眠時の心拍変動解析データと疲労テストにより、交替制勤務に従事する女性看護師および管理者の疲労の蓄積とリカバリーの観察を試みた。その結果、夜勤中の仮眠、勤務終了後の仮眠とその夜の睡眠において、交感神経が高い自律神経バランスを保つ看護師がみられた。本来、睡眠中は副交感神経全般のトーヌスが高まり、循環器を休めるとともに消化活動を亢進させたエネルギーの蓄積が進む。しかし、被験者の幾人かは睡眠中の副交感神経の活動が小さく、睡眠による休息が得られていないことが示唆された。今回は交替制勤務後1日の自律神経活動を調査したが、今後はさらに長いタームで観察していく必要が示唆された。
|