本研究は、一般病院に勤務する看護職者の心身の傷つきやその要因、対応について、「心のケア」の観点から組織的方策を提案することを目的とした。 文献検討を経た後、2015年にA県内3ヶ所の一般病院に勤務する看護師(スタッフ)・看護師長(管理職者)各11名を対象に半構成面接を行い、それにより得た示唆を基に、2018年に全国16箇所の一般病院に勤務する看護師779名、看護師長113名を対象に質問紙調査(順に有効回収率55.7%、71.7%)を行い、看護師の傷つき・対応の実態や要因について示唆を得た。以上の結果から、病院における看護師の傷つきに対する組織的方策について検討し、資料(パンフレット)を作製した。
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